全国の地酒/獺祭(山口県)

日本酒の良さを最大限まで引き出した獺祭

獺祭(だっさい)とは、山口県の獺越(おそごえ)という場所にある、旭酒造によってつくられている日本酒で、その口当たりの良さが絶大な人気を誇り、日本酒好きであれば必ず知っていると言っても過言ではない、超人気日本酒として知られています。

材料に利用されているお米を、精米歩合23パーセントという、ギリギリまで磨き上げて作った結果、日本酒にありがちな渋みや苦みを最高まで削り、日本酒の良さを最大限まで引き出したと言える、極上の日本酒として有名で、その美味しさ、こだわり、情熱が評価された結果、グルメの祭典であるモンドセレクションにおいて、最高金賞を受賞している日本酒として知られています。

獺祭が海外からも人気を集めている理由は?

そんな獺祭ですが、実は日本国内だけではなく、海外からも非常に人気が高いお酒として知られており、上質なスパークリング日本酒として、その技術を学ぶために、毎年多くの外国人が、旭酒造の蔵を訪れていることでも知られています。
お酒にはうるさいはずの外国人が認めるほどのお酒ですので、日本酒通の間では特に、おすすめの日本酒を聞かれたら、獺祭を答える人が多いと言えるでしょう。

この外国人の努力が実った部分もあり、獺祭は日本国内だけにとどまらず、パリや、ニューヨーク、モナコ、香港や台湾などを始めとした、様々な国に商品展開がされていることでも知られています。
上質なスパークリング日本酒、発砲にごり酒として、どの文化の人が飲んでも美味しく感じるお酒を目指した結果、日本国内にとどまらず、世界の目にも注目された、正に奇跡のお酒であると言えるでしょう。

獺祭はなぜスパークリング日本酒になったのか?

そもそも獺祭の場合は、スパークリングの元となっている炭酸ガスを製造の際に入れたのではなく、発酵する過程で自然と生まれて、それをそのまま商品化したことが特徴です。
日本酒製造には欠かせない酵母を、生きたまま閉じ込めることで、酵母がどんどん二酸化炭素を発生させ、自然とスパークリング状態になると言われています。
そのため、出来上がってから栓を開けるときに、ふたが飛び出すように、ポンッと勢いよく飛び出すことも少なくありません。

日本酒初心者でも飲みやすい口当たりの良さが特徴

獺祭が初心者でも飲みやすいと言われる理由は、やはりその口当たりの良さが挙げられます。
余分なものが全てはぎとられた日本酒だからこそ、口当たりがまろやかで甘みがあり、透明感を味わうことが出来るのが、獺祭の特徴で、日本酒が苦手という人が良くいう、独特の苦みなどがない状態のため、他の日本酒はダメだけど獺祭は大丈夫という方も少なくないようです。

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